人間にとって必要なものの根源ってなんだろう
昨日の大学の授業は、認知症のグリーフケアについてでした。自己肯定感と役割の喪失によって認知症になるという見方があるということを知りました。
そして、症状の軽減のためにできることは、価値を認めること、体調管理、その人の背景を知ること。
つまり、愛であり、共にあることが必要ということでした。
これは、認知症ということにとどまることのない、社会が抱えている問題だと思います。
私は、幼い頃から料理や掃除をするように躾けられてきました。いつしか何かをしていないと自分には価値がないという思い込みに変わっていました。そのため、非常に自己肯定感が低く、いつも満たされていませんでした。その認識を変えてくれたのは母でした。母は亡くなる前の数日間すでに話せる状態にありませんでした。ずっとそばにいました、そこで母に教えてもらったこと、生きているだけで尊いことでした。そこから少しずつ、何かするとか生み出す以前に自分の価値を認められるようになりました。
だから、認知症の方の話を聞きながら、人ごとには決して思えなかったのです。自己肯定感ってすぐ下がるし、役割は終えるものだから。
ここで重要なのは、自己肯定感はあげるトレーニングができること、そして自分が良くあれば、周りの人の自己肯定感をあげる手助けができるということです。
認知症は私達の最も必要なものの根源を問い直してくれているのではないでしょうか?
共にあること
愛の状態であること
いつも自分に問いていこう
たくさんの感謝と愛をこめて
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