グリーフケアの概念は人間関係をよくする
グリーフケアと言えば、死別の悲しみをケアするイメージが強い。私も入り口は死別だった。けれどもそれだけではない悲しみが多いことや、普段の生活にも役立つことを知る。
私は上智大学でグリーフケアを学んでいる。実習の中で感情をシェアするワークがある。ここで私はとても衝撃的な体験をした。同じ場で同じ話を聞いても、みんな受け取り方感じることが全く違うことを目の当たりにした。話している内容以外のものが伝わっていることが多い。私はよく、不安が伝わると言われた。すごく納得した。自分の伝わり方を感じる機会になった。
このワークをしてから、人との距離がとてもとりやすくなった。私は、言われたことを真に受けて、反論したり、落ち込んだりするタイプでしたが、全部鵜呑みにしないで、自己に問う余裕が生まれ始めた。自分の問題なのか、相手の問題なのかわかるようになった。
ケア者として自分をまずケアするということを教えられる。これは特別なケア者ではなく、1人1人がケア者になり得ることを意味する。日々自分をケアすることで、人に対して良く在ることができる。それは人間関係の円滑にも繋がる。この延長線上に悲しみをケアすることがある気がする。
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